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過去の施工例

 大工になってから三田に移る前の、思い出多い住宅建築を書いてみました。大工の棟梁として

  建てたものです。今から思えばなんて恵まれていたことかと思われます。やりたい仕事が向こう

  からやって来てくれているような感じでした。自分より年上の大工さんを使いながら若さと情熱

  で仕事をこなしていました。

   この他、店舗、事務所、工場、お寺など数多くの現場を親方として、応援の大工として経験

  してきました。苦い、苦しい思いをしたところや、たのしい、やりがいにあふれたところなど

  たくさんの建築現場を体験しています。

初めて建てた家

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   大工になって3年目、初めて立てた家です。作業時間が済んだ後に親方からスミ付けを習いました。

  

    この仕事をこなして自身がつくと同時に、家作りについて大いに学ぶ事がありました。大きなミス

   が1箇所小さなミスが3箇所、あったのを未だに忘れません。大きな前進でした。今の若い大工さん

   にはこんなチャンスはほとんど無いようです。プレカットされた材料を建てていく作業と内部の造作

   が大工の仕事になっていまいました。

神戸市北区の家

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  大工として独立して初めて建てた30坪の平屋の家です。神戸市北区にあります。小屋の木組みに

   大きな丸太を5本使いました。書院と大きな床の間のある家でした。和室の造作に腕をあげることが

   できました。これだけできれば1人前だよと言ってもらいました。大工になって5年目の春でした。

 大阪の家

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  この家は大変な想いをしたので忘れられません。建て方がすんでほっとしている私です。この頃は

  仕事に情熱を感じていました。技量や経験、知識は今に遠く及びませんが、体力と情熱は今よりはる

  かに充実していました。     

  今の自分がこの仕事をするならもっとうまくできるのに、多くの大工や職人がそういう思いをして

  いるということです。こんな難しい家に棟梁として参加できたことは周囲の人たちに感謝しなければ

  いけないということです。当時はそんな考えは希薄でしたが、、、。

   この家を建てたんだよと、子供に自慢できるような仕事がしたい。いまでも情熱はあります。

神戸市の六甲山に建つログハウス

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    いろいろな雑誌でログハウスが取り上げられていた時代、やってみたいと思っていたらこの話が

   きました。予想していたよりも困難で日本の建築のほうが自分向きだとおもいました。

    しかし丸太のログハウスは住むのには最高の住宅かもしれません。

 

 

    ログハウス工事のスタッフです。どうしても必要なチェーンソーを購入し組み立てています。この

   チェーンソーに兄がジェイソン君と名前をつけました。工事の3ヶ月間活躍しました。いまも現役で

   がんばってくれています。薪ストーブようの木をきるのがおもですけど、、。 

 

    スターターから3段目まで組みました。電線を隠蔽するために大きな丸太に穴をあけてとうして

   いきます。数が多いのでなかなか大変です。60センチの長い木工錐を買いました。

    丸太がきれいについて納まっていくのに感心しました。

 ログの組みあがりから屋根仕舞い

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     大工5人とクレーン車で5日かかりました。腕のいいオペレーターさんで助かりました。1番

    重い丸太は800キロあったそうです。クレーン車の前が浮いていました。

     この後の小屋組みが意外に大変でした。位置や固定の仕方がかなりたよりないもので、基準の

    線もでていませんでした。日本建築のように計算されてはいない、現場の場当たりで加工されて

    いるので、こんなかんじだろういうことで納めました。最大20センチ間違っているところもあり

    ました。  

 

      丸太のログハウスの棟木を取り付けたところです。やっとここまできた達成感を感じました。

     15年前の私、34歳の頃です。なかなかいけてるでしょう、、、、。

 

     大きく長い垂木を特別に注文して使用しています。6メートルの長尺材です。継ぎ手を作るより

    強くて手間が節約できました。6寸勾配の急なやねです。足場なしで施工できる限界の勾配です。

内部工事から完成へ

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       内部の階段

     内部の階段です。300キロはありました。チェーンブロックで吊り上げて架けました。内部の

    工事は丸太の下がりこみを考えなければならないので、一般の木造のようにはいきません。

  開口部や階段などセトリング(さがること)を考えて仕事をしないと不具合がでます。釘をうつ

    のも下地の部材を取り付けるのにも気を使います。

     1番大変だったのは吹き抜けの天井の板を張る仕事でした。やりにくいところを皆よくがんばって

    くれました。

 

       完成した直後

     完成直後の様子です。気分は最高でした。もうひとつの角ログハウスと合わせて基礎工事から完成

    まで激闘8ヶ月の大仕事でした。昨年の冬からかかり、もうすぐ8月になろうとしていました。

     このあとお盆まで一人でデッキ工事を完成させまして。初夏の六甲山が気持ちよく毎日ウキウキし

    ながら作業していました。

     1年後に訪れた時、セトリングは3センチくらいでした。3年後のときは5センチくらい、最終的

    には12センチ程度下がるそうです。

     あれから15年、最後に訪れたときはフランス料理のレストランになっていました。今年こそ再訪

    してみようと考えています。過去の仕事が目の前にあり、食事ができる、最高の気分です。